blue line swingerの衝撃 ~yo la tengo~
私個人の気になるものや、気に入っているもの、及び影響を受けた音楽や映画などを、私の観点で紹介していきたいと思います。
まずは、私がミュージシャンになりたいと思ったきっかけの曲を紹介したいと思います。
「yo la tengo」のElectr-O-Pura収録の「blue line swinger」という曲で、私がこの曲を初めて知ったのはフジロックがきっかけでした。
20代の頃はフジロックに行くとフェスを満喫するというより、気になるアーティストはすべて見るという感じで、以前から「yo la tengo」の名前は聞いたことがあり、その頃の最新アルバムである「and then nothing turned itself inside-out」は持っていたので気になるバンドの一つでした。
初めの印象は冴えない中年達で、優しい雰囲気のバンドだなあという感じと、時折ノイジーな曲がある印象でした。
そしてレッドマーキーのステージで演奏が始まり、アルバムの印象通りで進んでいき、時折ユーモアのある感じを見せつつ、ラストの曲に進んでいきました。
ここでついに「blue line swinger」が始まります。
今までと雰囲気はガラッと変わりました。ゆったりだけどかなりフリーな演奏に、これから起こる何かを期待しつつステージをずっと見つめていました。
徐々にドラムも手数が増え、リズムを刻み始めた瞬間会場の雰囲気ががらっとかわりました。この流れをわかっていた多くのファンもいたのでしょう。待ってましたという感じで、会場の興奮度最高潮に達しました。
この時のギターのアイラのメロディーとノイズを交えたこの演奏はとても衝撃的でした。今までアドリブで演奏するミュージシャンは見たことがありましたが、彼のギターはアドリブを演奏するミュージシャンとは異なり、どちらかというとメロディを外しためちゃくちゃな演奏でしたが、自分のプレーを確立したプロの演奏でした。
このステージをみて自分のサウンドを持つことが大事だということを教わり、この感覚が私の原点であり今でも忘れられません。
ゆくゆくは、自分の演奏で彼らのように見ている人に衝撃を与えられるアーティストになりたいですね。
私の言葉ではうまく伝えられない部分もありますので、下の画像をよかったら見てください。
ちなみに私が見たとき、15分くらい演奏していた気がします。
下の画像はシングル盤のジャケットで、初めの静かな演奏の部分が短くなったショートエディットのようなヴァージョンが収録されています。
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